競馬で負け続けないために

競馬コラム

負け続けた先に待つものは?

競馬を含めたギャンブルは胴元が必ず儲かる仕組みになっている以上、そこで勝っただの負けただの騒ぐこと自体ナンセンスな話だが、負け続けるファンにはある種の特徴が見られる。

 

 

もっとも、9割方の競馬ファンは負けているワケだが、その負けが原因で人生を棒に振った話はよりとよく耳にするし、今ではギャンブル依存症が社会的問題になっているので、競馬を健全に楽しむコツのようなものを話してみたいと思う。

 

JRAは敵に非ず

巷では「打倒JRA!!」などと声を高らかにする競馬ファンが多く見られるが、どうあがいてもJRAなんか倒せっこないし、そもそもJRAは競馬ファンの敵ではない。

この辺り、かなり勘違いしている競馬ファンは多いんじゃないだろうか?

まずは何より、JRAは賭場を合法的に開帳してくれる、競馬ファンにとって実に有難い存在であることを忘れてはいけない。なんたって原則として日本では博打は法律で認められていないのだから。

「控除率ボリすぎじゃね?」と嘆着たくなる部分はあるにせよ、堂々と大手を振ってギャンブルができる場所を作っているのだから、感謝こそすれ憎しみは持ってはいけない。

そう、その憎しみこそが「負の連鎖」を生むのだから、この部分だけはしっかりと肝に銘じておこう。

 

短気は損気

昔の人は実に巧い言葉を作ったもので、競馬ほどこの諺が当てはまるギャンブルはないだろう。

まず、

「次のレースですぐに負けを取り返す!!」

「最終レースで一発逆転だ!!」

こんな気持ちを少しでも抱いてしまったら、その時点で競馬は負けである。いや、負けているからこそそんな気持ちを持つのかもしれない、人間の心理としては。

まぁ、WIN5でン千万の配当でも当たれば話は別だろうが、たまたま高配当馬券が的中したとしても今までの負けは消せやしない。そんな馬券焼け石に水であることを忘れてはいけない。なぜならば、トータルで考えれば誰もかれもが皆負けているからだ。

 

 

トータルで考える……言い換えれば「長期的観測な考え」となるが、短気な人はそのような思考を持つことができず、短気を起こしては無駄な馬券を買い続け、そして負けを積み重ねていくのである。

 

間違いだらけのプライド

競馬ってものは、よほどのセンスの持ち主か非凡な才能の持ち主でない限り、勝ち続けることはまずもって不可能なギャンブルである。

予想力云々といった話もあるかもしれないが、そもそもその予想力なんてものは、単に競馬歴が長ければアップするものではなく、仮に競馬歴と比例してアップするものならば、WINSに通う爺様連中は全て勝ち組になっていなければならないはず。

なのに現実はその真逆なのだから、こんなのは皆どんぐりの背比べなのである。

ただ悲しいかな、競馬ファン自身の経験が積み重なり競馬の知識が増え続けると、今度は「驕り」が人間の心に生まれてしまう。

この驕り=慢心もまた実に厄介なもので、それで勝てているならまだしも、単に競馬歴が長いというだけで「経験と知識」をプライドに変えてしまうと、これはもう末期状態。人のアドバイスを素直に聞けることもできず、いつまでたっても間違った経験と知識にしがみついてしまい、これまた競馬で負け続けていくことになるのだ。

 

常に気持ちの余裕を持つ

金を賭けて馬券を買う以上、競馬の世界には人間のドロドロとした欲望やエゴがたくさん渦巻いている。

そして憎しみしかり、短気しかり、そして驕りとが重なり合うと、それだけで人間の心は余裕がなくなってしまうワケだが、そんな不健全な精神状態で、どうやってギャンブルで勝てると言うのだろうか?

無論、答えは「」である。

 

 

ただでさえ勝てない競馬なのだ、これはもう、負け続けることを十分に示唆していると言えるだろう。

人間、誰だって負ければ悔しい思いをする。

……が、くどいようだが競馬なんてものはとんどの競馬ファンが負けているのだから、いちいち勝った負けたで一喜一憂してはいけない。

勝ったら「ラッキー」、負ければ「こんなもんさ」と気持ちの余裕を持って競馬と接することができれば、少なくとも競馬で身を滅ぼすことは無くなるだろうし、健全に競馬を楽しむことができるはずだ。

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Posted by 馬券坊主